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吉武[3]らは数量表現を文節の一種と考え,助数詞の繰り返しや、区切りなどを考慮して定義した。しかし、接頭・接尾
辞にあたる「数量接頭語」と「数量限定語」については明確な定義は行われていない。そこで,本研究では数量詞に対
する接頭・接尾辞を「数詞を含む接頭・接尾辞」と定め,ALT-JAWSの品詞体系で接頭・接尾辞に分類される単語をその
対象とする。ALT-JAWSとは日英機械翻訳システムALT-JEで使用されている日本語形態素解析プログラムで,本検討の対象とする接
頭・接尾辞語は,それぞれ,品詞コード「6170(前置助数詞型)」の語と「6240(助数詞承接型)」の語である。本研究で
はこの品詞コードを持つ単語が含まれる数量表現を対象に翻訳規則を検討する。以下、本研究の対象とする数量詞の定
義と接頭・接尾辞の例を示す。
数量詞 = (数量接頭語)(符号)(数)(助数詞)(数量限定語)
数量接頭語 |
例:第、約、計、およそ |
符号 |
例:+、−、 |
数 |
例:整数、小数、分数、範囲数 |
数量限定語 |
例:強、以上、未満 |
表:1 接頭・接尾辞の定義
|
名称 |
例 |
接頭辞 |
前置助数詞型(6170) |
約、平均など |
接尾辞 |
助数詞承接型(6240) |
弱、以下など |
平成13年3月22日