「形容詞+の型名詞句」は「形容詞+名詞A+の+名詞B」の形をとり,形容詞と 名詞間の係り受け関係と,名詞Aと名詞Bとの間の係り受け関係が存在する. ここ で,形容詞は名詞Aに係る場合と名詞Bに係る場合の2つの曖昧性が存在する. 以 下に例を示す.
例では,「広い」は「門」に係り,「長い」は「夜」に係っている.本稿では前者 を「A係り」,後者を「B係り」と呼ぶ.