まず双方の辞書に収録されている見出し語を日本語表記をもとに
対応させて対応表を作成し、この表を元に日本語の中で見た場合と、英語と
対比して見た場合とでの語義分類の違いと、多義数の関係を調べた。
その結果、IPALに収録されている1,081語のうち94%にあたる1,014語に 対してALTの1,144語を対応づ けることができた。このことからALTの辞書が日本語 の基本名詞を十分に収録しているといえる。また、双方の 多義数を比較した結果を表1、図1に示す。これらを見ると、名詞の多義数は 日英を対比して見た場合よりも日本語の中で見た場合の方が多いことが分かる。
表1 IPALとALTの比較
IPAL | ALT | |
平均多義数 | 2.13 | 1.88 |
最大多義数 | 18 | 12 |
図1 IPALとALTの多義数の関係