第4回文字列操作２（5月9日）

■ 今日のポイント

再びネームカード
文字列の分割と抽出

■ ファイル名リスト

ここのリンクには、以下の文字列を格納したファイルがある。各文字列は、画像ファイルの名前であるが、次のように分割して情報をとりだすことができる：最初の2文字はドライバーナンバーである。2文字固定であることを前提に文字列による数値をintに計算するプログラムを作る必要がある。4文字目からピリオドの手前までが選手の名前である。アンダーバーはスペースに変換する必要がある。

01_Kimi_Raikkonen.pgm 02_Felipe_Massa.pgm 03_Nick_Heidfeld.pgm 04_Robert_Kubica.pgm 05_Fernando_Alonso.pgm 06_Nelson_Piquet.pgm 07_Nico_Rosberg.pgm 08_Kazuki_Nakajima.pgm 09_David_Coulthard.pgm 10_Mark_Webber.pgm 11_Jarno_Trulli.pgm 12_Timo_Glock.pgm 14_Sebastien_Bourdais.pgm 15_Sebastian_Vettel.pgm 16_Jenson_Button.pgm 17_Rubens_Barrichello.pgm 18_Takuma_Sato.pgm 19_Anthony_Davidson.pgm 20_Adrian_Sutil.pgm 21_Giancarlo_Fisichella.pgm 22_Lewis_Hamilton.pgm 23_Heikki_Kovalainen.pgm

練習1

ファイル名リストを標準入力から入力し、ドライバーナンバーと選手名を抽出して、タブ区切テキストとして標準出力へ出力するプログラム prac0401.c を作成せよ。このプログラムには、1行の文字列から、ドライバーナンバーと選手名を抽出する関数 split_number_name を用いることとする。

split_number_name の関数は次の仕様を満たすものとする。

返り値は、int とする。解析成功時は、1 を返し、失敗時は 0 を返す。
第1引数は、元の文字列である。（例 "23_Heikki_Kovalainen.pgm"）
第2引数は、ドライバーナンバーを int で返すために用いる。この関数の呼出し側がその int を格納する領域を確保しておくものとする。
第3引数は、選手名の文字列を格納するために用いる。この関数の呼出し側がその文字列を格納する領域を確保しておくものとする。
第4引数は、第3引数の文字列のために確保したサイズである。

実行の様子は次のとおりである。数字と名前の間にはタブが1文字入っている。

# ./prac0401 < name_list.txt
1       Kimi Raikkonen
2       Felipe Massa
3       Nick Heidfeld
   - - -
23      Heikki Kovalainen
#

練習2

以前の課題で作成した namecard.h を拡張しよう。namecard.h では既に name と age を格納する構造体を定義している。

ドライバーナンバーを int で格納できるように、構造体を拡張せよ。
ドライバーナンバーを構造体に書き込むための関数 void nc_put_driver_number(NameCard *, int) を作成せよ。第2引数は、ドライバーナンバーである。
構造体からドライバーナンバーを参照するための関数 int nc_get_driver_number(NameCard *) を作成せよ。返り値がドライバーナンバーである。
nc_open において、name の先頭を \0 に、そして、age とドライバーナンバーの初期値を 0 にするように変更せよ。
nc_get において、入力形式が「ドライバーナンバー、タブ、選手名(年齢)」となるように変更せよ。ただし「(年齢)」が省略されている場合は、0才として処理せよ。たとえば、「2\tFelipe Massa(27)」または「2\tFelipe Massa」という入力を nc_get が受理することとする。
nc_put において、nc_get の出力を受理するように変更せよ。たとえば、「2\tFelipe Massa(27)」という出力をするように変更せよ。もちろん、nc_get において年齢が省略された場合は括弧内の数値は0である。

練習3

以前に作成した prac0101.c を用いて次の動作の得られることを確認せよ。

# ./prac0401 < name_list.txt | ./prac0101
1      Kimi Raikkonen(0)

(c) Masato TOKUHISA (2008, May, 8th.)