第6回 アプリケーションの仕様作成(5月20日)

今日の課題

■ ウォーターフォールモデル

ウォーターフォールモデルは,ソフトウエア開発の工程のモデルの一種である.このモデルによると,ソフトウエアの開発は,次に示す工程を上から下へ順に進める.

■ 基本計画

ソフトウエアの目的を明確にして,使用する人,使用する期間,開発に携わる人,作業の分担,を行なう.

これらの事柄を,文書としてまとめる.企画書・計画書という.

■ 要求分析

ソフトウエアで,どんな仕事・遊びをしたいのかを明確にする.

これらの事柄を,文書としてまとめる.要求仕様書という.

■ 外部設計

要求に応えるために,ソフトウエアがどのように動作するのかを明確にする.

これらの事柄を,機能仕様書,インタフェース設計書,論理データ設計書などという.

■ 内部設計

外部設計の結果を元に,どのようなプログラムを作るのか,具体的に設計する.

■ 製造

プログラムソースを作成する.

モジュールを「ハリボテ」で作成することがある.たとえば,モジュールの内部ではきちんと計算せず,特定の入力とそれに対応する出力だけを返すことのできるモジュールを作る.複数のモジュールで構成するプログラムを作るとき,デバッグに有効である.

モジュールを部分的に動作させてデバッグをする.このとき,入力条件の境界値を与えたり,内部の分岐条件に対応する値を与えたりする.

□ 課題

以下の内容のソフトウエアを作りたい.要求分析,および,外部設計をせよ.

ソフトウエアの名称
pgmcat
ソフトウエアの目的
お気に入りの画像をまとめることを目的とする.具体的には,あるディレクトリ内に沢山の pgm の画像ファイルがあるとする.そのうち,ある指定する条件を満たすものを,縦方向,あるいは,横方向に,順に並べて結合させ,1枚の画像ファイルに編集する.
ソフトウエアの使用者
UNIXのコマンドラインが操作できるユーザを対象とする.
ソフトウエアの開発期間
H16年,6月2日までに設計を終了し,6月3日に製造を開始して,6月10日にはそのソフトウエアを納品する.
ソフトウエアの開発人員
1人で作成する.

サンプルを示す. ⇒ pgmcatプログラム設計書

サンプルの設計書どおりにプログラムを完成させるのは,大変かもしれません.自分が作成できる程度を考えて,「自分の言葉で 」で書き起こすようにしてください.来週(5月27日)までに,要求分析および外部設計を済ませておくこと.


2004.5.14 by tokuhisa