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まとめ

本研究では,文節発声の音声に対して,自動ラベリングを使用して,合成音声 を作成し,どの程度の品質が得られるかを調査した.

音節波形接続方式は,中心の音節・直前の音素・直後の音素・文節中のモーラ 位置・文節のモーラ数・文節のアクセント型の一致している音節素片,および 連続母音を考慮した音節素片を接続して,音声を合成する.自動音素ラベリン グは,HTKを使用し,学習データとして,ATRの単語発話データベースAsetに収 録されている,女性話者10名の奇数番号データを使用した.

自動ラベルを用いて作成した合成音声は,オピニオンスコアで3.44を得られた. 対比較実験でも,手動ラベルを用いて作成した合成音声と比較すると,40.2% と差がほとんどなく,精度のよい音声ができたことが分かった.

謝辞 研究活動に対し,御指導,御教授してくださった鳥取大学工学部知能情報工学科 計算機C研究室の池原教授と村上助教授に深くお礼申し上げます.加えて,本論 文を執筆するにあたり,参考にさせてい頂いた論文,聴覚実験,そして実験結 果の集計,雑用,その他諸等に協力してくださった岡本一輝さん,片山慶一郎さ ん,松浦祥悟さん,植村和久くんに深く感謝いたします.



Jin'ichi Murakami 2008-08-23