この加藤ら[5]の実験と本研究の実験が,ほぼ同一の結果が得られたこ とから文節発声における音節波形接続方式は話者の依存性は少ないと考えている.
なお,加藤ら[5]の実験で使用された発話者は,女性のプロのナレーターであり,本来は 一般男性話者を使用した合成音声よりも品質が良くなると思える.だが,本 研究の実験結果において,自然音声,合成音声ともにオピニオンスコアが高いこ とや,対比較実験での結果が加藤ら[5]の実験結果と近いことから,評価者の差 によるものだと考えている.