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発話速度

文節の発話は名詞のみの発話と比べて韻律が複雑となる.通常,文の音声合成 を波形接続方式で行う場合には,ToBIモデルや藤崎モデルなどの複雑な韻律モ デルが使用されている[5].しかし,文節発声で発話速度が遅い 音声を用いる場合には,文節間で区切ることでピッチが初期化される.そのた め,文節においても名詞の場合と同じように扱うことができ,ToBIモデルや藤 崎モデルのような複雑な韻律モデルを使用しなくても合成音声の作成ができる. つまり,文節発声で発話速度が遅い音声を用いて,音節波形接続型音声合成で 音声を作成した場合,自然性が高い音声が合成できる.しかし,発話速度が速 いばあい,合成される品質が劣化する[8].



Jin'ichi Murakami 2005-10-19