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はじめに

波形編集型合成音声[1],[2]の方法の1つとして音節波 形接続型音声合成が提案されている[3].特徴として,言語的な パラメータのみを利用して波形の選択をしている.この音声合成方法は,始め は,固有名詞と普通名詞を対象に研究を行った[3][4]. 次に,音節波形接続方式を,文節に適用した[7].この結果,文節発 声でゆっくりと発話された音声を対象にしたとき,品質の高い合成音声が得ら れた.しかし,発話速度が早い場合,合成される品質に劣化した [8].

一方,音声の話速を変える話速変換の技術が過去に多く研究されている [9],[10].そして,話速の変化が小さいとき,音質を殆ど劣 化しないことが知られている.そこで,音節波形接続型音声合成で作成した話 速が遅い文節音声に,話速変換をおこない,話速を速くして,得られた音声の 品質を評価する.



Jin'ichi Murakami 2005-10-19