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モーラ位置およびモーラ長およびアクセントの有効性

4 $\sim$ 5より,単語のモーラ数と単語の モーラ位置を用いることにより,音素境界位置の精度向上が認められた.特に母 音と母音の間の境界位置の精度が向上した.したがってピッチ周波数と単語のモ −ラ数および単語のモ−ラ位置の依存関係を使うことで,フォルマントにおける ピッチの影響が分離し,その結果,音素境界位置の精度は向上したと考えられる.

しかし,全音素のガウス分布の数を共通にした半連続型HMMを使用した実験では, 女性話者において有効性が示せたが,男性話者では有効性が示せなかった.この 原因として連結学習による影響が考えられる.また,モーラ情報にアクセントを 加えてHMMのモデルを作成することにより,さらに有効性が見られた.今後,さ らにtriphoneモデルなどでも精度の調査を行っていきたい



平成15年12月22日