今回の実験から、誤認識の原因になっている音声に含まれるポーズの対策として、 言語モデルではポーズのスキップ、 音響モデルではポーズのHMMを学習することで文認識性能が向上することが示された。 したがって音声認識性能を向上させる上で、ポーズは促音やクロージャとも併せて、 別の方法も考慮する必要がある。 特にポーズのHMMの学習に関しては、混合分布の平均値を移動させる アダプテーションの方法をとるほうが好ましいと考えている。