以上のように学習されたErgodic HMMを評価するために、HMMを定性 的に解析して獲得されたモデルの性質を調べた。この結果、状態遷 移ごとの出力確率のパターンは、品詞対応にグループ化されている 傾向が見られる。この意味で、Ergodic HMMはネットワーク文法と 品詞の概念を同時に獲得する能力をある程度持つと言える。また、 Ergodic HMMの状態数が多くなるに従い、品詞の活用形からグルー プ化が始まり、品詞の基本形に移行する傾向がある。