next up previous
次へ: あとがき 上へ: 検討 戻る: (2)事例数と構造規則の関係について

(3)規則生成に使用する事例数の閾値について

一般に,精度良い規則を得るには,事例数の多いところから構造規則を生成する のが望ましいが,実験では,一次元規則と二次元規則は,事例数が2以上のとこ ろから規則を生成し,三次元規則は,事例が1つしかない意味属性の組からも構 造規則を生成した.これは,三次元規則の生成で,頻度2以上の事例から生成し た規則より,頻度1以上の事例から生成した規則の方が全体として解析精度が良 かったためである.

しかし,表2では,一次元規則が使用される回数は,1規則あたり10回近くにな るのに対して,二次元規則は4〜5回,三次元規則は3回程度と,順に使用回数 が減少している.この点から見ると,低次元の規則は.より多くの事例のあると ころから生成する方が適切と考えられる.従って,標本数がより多い場合は,事 例数の多いところからのみ規則を生成するようにすれば,より精度の良い規則が 得られるものと期待される.


Jin'ichi Murakami 平成13年9月13日