提案手法においては,モーラ数とモーラ位置と前後音素環境が異なる音節部品 を準備する必要がある. そのため,大量の単語を録音する必要がある.音節部 品用に録音する数が合成対象の全件数と比較して大差ないようでは本論文の意 味はあまりない.しかし,一般に自然言語には,Zipfの法則[10]が成 り立つため,全ての音節部品を必要としない.
この録音件数の問題は4.2節の地名の合成音声の実験に おいて検討する.