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まとめ

本章では、自由発話の認識実験について報告した。このような発話に特有 な間投詞や言い誤りは、音声のあらゆる場所に出現する可能性があるとい う点でポーズと似た性質がある。そこで、間投詞や言い誤りを音素の系列 と捉え、この音素をスキップをすることにより、文認識率が10.7% から 47.7%に向上した。意味的に正しい文まで正解とすると、1位文理解率で 約 75%、8位までの累積文理解率は90% になった。ただし、この実験は text-closed data に近い text-open dataの認識実験である。これらの実 験の結果、このアルゴリズムの有効性が示された。



Jin'ichi Murakami 平成13年1月5日