音節選出型文節処理方式と直接選出型文節処理方式のアルゴリズムでは、使 用される情報は同じであるが、その適用順序に違いがある。前者は音節のtrigramを最初に使用するので、その後、評価対象となる候補数が大幅 に減少する。そのため、全体としての計算量が少ないと言う利点があるが、逆 に単語辞書の適用の段階で、正しい文節候補が失われている可能性がある。
これに対して、後者のアルゴリズムでは単語辞書を最初に適用するため、多 数の単語候補が生成され、後の処理が重くなるが、正しい漢字かな混じり文の 文節候補をもたらす可能性は、より高いと予想される。