ここでは、Baum-Welch アルゴリズムで求まったパラメータ推定
値から、信号系列を生み出す最適状態遷移系列を推定する問題を
考える。この推定手法として、Viterbi アルゴリズムと forward アルゴリズム
が考えられる。この復号法(サーチアルゴリズム)を次に示す。この復号法から計算
された最適状態遷移系列
から、
セグメンテーション位置とカテゴリ識別が直接得られる。
推定されたHMMのパラメータ
がコード系列
を出力する
可能性の高い最適状態遷移系列は、Viterbi アルゴリズムにより
効率的に求まる(2.1.7節参照)。Viterbi アルゴリズムを再度次に示す。
最適状態遷移系列の推定にはViterbi アルゴリズムの他にforward アルゴリズム
が考えられる。このアルゴリズムは、始めに
HMMのパラメータ
がコード系列
を出力する時の尤度を、
各状態からの総和で計算する。次に最適状態遷移系列は各時刻
における最大の尤度を持つ状態とする。このforward アルゴリズムを次
に示す。