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戻る: (2)事例数と構造規則の関係について
一般に,精度良い規則を得るには,事例数の多いところから構造規則を生成する
のが望ましいが,実験では,一次元規則と二次元規則は,事例数が2以上のとこ
ろから規則を生成し,三次元規則は,事例が1つしかない意味属性の組からも構
造規則を生成した.これは,三次元規則の生成で,頻度2以上の事例から生成し
た規則より,頻度1以上の事例から生成した規則の方が全体として解析精度が良
かったためである.
しかし,表2では,一次元規則が使用される回数は,1規則あたり10回近くにな
るのに対して,二次元規則は4〜5回,三次元規則は3回程度と,順に使用回数
が減少している.この点から見ると,低次元の規則は.より多くの事例のあると
ころから生成する方が適切と考えられる.従って,標本数がより多い場合は,事
例数の多いところからのみ規則を生成するようにすれば,より精度の良い規則が
得られるものと期待される.
Jin'ichi Murakami
平成13年1月17日