関連研究

対義語の識別について、単語埋め込みを用いた方法として、単語のもつ極性を調べる手法がある[1]。単語埋め込みを素性として、SVMに入力し、既存の極性辞書を用いて、対義関係の境界面を学習する。この手法は、人手で作成された極性辞書を持ちいて学習を行っており、また、感情極性以外の対義関係の識別は学習されていない。
[2]は一般的な対義関係にも拡張した研究を行っている。対義関係を極性のポジティブ、ネガティブ以外の様々な分岐軸を学習し、単語埋め込み上で対義語を識別することを試みた。同義語、対義語の情報を与えた結果、60%ほどの精度で対義語を識別することができた。 
また、[3]では、人手で作成した反対語候補に対して、クラウドソーシングを利用してヒトの感覚による対義語であるかの調査を行っている。その結果、単語埋め込みの類似性と、ヒトが感じる置き換え可能性に相関があることが分かっている。