- (正解例1)
- 晴れ舞台で更なる高みを見据えた。
- (正解例2)
- 西日本と東日本では5日、東北地方では6日にかけて断続的に雷を伴った非常に激しい雨が降る所がある見込み。
- (正解例3)
- 翌二日はカチンカチンに凍った雪を持ち帰り溶かしてみた。
- (誤り例1)
- この原稿が皆さんに届く頃には、冬雪(晴れ)にと復活を祈るばかりだが、なんだか嫌な予感がする。
- (誤り例2)
- 雪(雨)の前兆か、少し湿った風が、息つきしながら街道を抜けて行く。
- (誤り例3)
- 地元大工の男性(63)は「一晩に50〜60センチの雨(雪)が降り積もる。
表4.23に単語組「晴れ」「雨」「雪」の機械学習の分類結果を示す.
表4.24に単語組「晴れ」「雨」「雪」の正規化α値に基づいた機械学習が参考にした素性を示す.
Table 4.23:
機械学習の分類結果(「晴れ」「雨」「雪」)
| |
データ数 |
再現率 |
適合率 |
| 晴れ |
1000 |
0.93 |
0.97 |
| 雨 |
1000 |
0.76 |
0.75 |
| 雪 |
1000 |
0.77 |
0.75 |
| 総数 |
3000 |
0.82 |
0.82 |
Table 4.24:
機械学習が参考にした素性(正規化α値:「晴れ」「雨」「雪」)
|
|
「晴れ」,「雨」,「雪」の組が全ての組の中で一番正規化 1#1値が高かった.
「晴れ」の素性として一番多かったのは「晴れ舞台」という表現であった.また,晴れ舞台のように天候の様子に限らず,「疑惑が晴れる」や「表情が晴れない」のような慣用句として有用な素性も得られた.
「雨」の素性として,「雪」や「台風」のように天候の様子についての単語の頻度が高く,また降水量の単位である「ミリ」や「傘」,「中止」や「避難」のような単語も得られていた.
「雪」の素性として,「氷」や「積雪」などはもちろんだが,「雨」はミリに対して「雪」は「センチ」で表される点に面白さを感じた.また雪の素性に「父」という単語があり,詳しく調べると
- 雪が降る中、かんじきを履いた今は亡き父の背中におんぶされ、自宅から4キロほど離れた町の歯科医院に向かいました。
- 雪国の人にとっては、その年の冬の雪が大雪か小雪かは生活の、というよりは死活の問題であったから、いろいろな予知情報が父祖の時代から伝えられている。
のような記事が出現したことから,冬は父親の助けや教訓が活きる季節なのではないかと考えられる.