「小学」「中学」「高校」「大学」

(正解例1)
夫の実家に行ったところ、小学2年の姪(めい)が遊びに来ていた。
(正解例2)
また、同市立桜宮中学は、生徒の訴え通り、生徒の頭髪をバリカンで刈ったことを認め、市教委は同中に対して「今後一切、バリカンで生徒の頭髪を切らないよう」指導した。
(正解例3)
私は高校を2年で中退し、17歳で予備校通いをした。
(正解例4)
夢は大学の教授。
(誤り例1)
中学(小学)時代、おてんば娘だったせいで、サッカーでは敵がどこから攻めてくるかわからないゴールキーパーばかりやらされました。

(誤り例2)
島根県吉賀(よしか)町教委は14日、町立吉賀高校(中学)の給食に、調理で使用した包丁の破片が混入し、3年の男子生徒がのみ込んでいたと発表した。

(誤り例3)
古里・福岡や中学(高校)時代を過ごした佐賀の関係者は「世界を舞台にもっともっと暴れてほしい」と声援を送った。

(誤り例4)
こうしたシステムは北海道の高校(大学)などで採用しているが、多機能で幅広く利用できるのは全国で初めてという。

4.11に単語組「小学」「中学」「高校」「大学」の機械学習の分類結果を示す. 表4.12に単語組「小学」「中学」「高校」「大学」の正規化α値に基づいた機械学習が参考にした素性を示す.




Table 4.11: 機械学習の分類結果(「小学」「中学」「高校」「大学」)
  データ数 再現率 適合率
小学 1000 0.87 0.84
中学 1000 0.61 0.60
高校 1000 0.60 0.64
大学 1000 0.71 0.69
総数 4000 0.70 0.70


Table 4.12: 機械学習が参考にした素性(正規化 1#1値:「小学」「中学」「高校」「大学」)


29#29


「小学」の素性として,小学生特有の「5年生」や「6年生」の存在や,学生ではなく「児童」,「○○君」や「○○ちゃん」というような,幼い子どもに対する表現が多くあった.

「中学」の素性として,「高校」とまとめて表記されることが多いことがわかった. また,「興味」という単語から中学時代は様々なものに関心を抱く年頃であるのにと対し,「夜間」や「いじめ」という単語も同時に見受けられ,詳しく確認すると夜間学校は義務教育未履修者や日本に来たばかりの海外の学生だけでなく,「いじめ」や「登校拒否」によって日中学校に通えない人のためのものであるということを知ることができた.

「高校」の素性として,「大学」,「受験」,「合格」といった受験に関連するものが挙げられるほか,「甲子園」をはじめとした「大会」や「レース」,「賞」といった全国規模の大きなイベントや大会が開かれる傾向にある年代であるということが分かった.

「大学」の素性として,今まで中学や高校になかった「教授」や「研究」の存在や「国立」や「短大」のような大学の種類,「(○○)系」や「学部」のような「専攻」に関わる単語が多く見受けられたのが特徴であると言える.