「春」「夏」「秋」「冬」

(正解例1)
新型車両E6系がデビューした秋田新幹線や、2015年に金沢開業を予定する北陸新幹線に対抗する狙い。
(正解例2)
今年も節電の
(正解例3)
に予定されている日本政府によるフランスからのプルトニウムの海上輸送問題が、国際的な波紋を巻き起こしている。
(正解例4)
町全域が警戒区域に指定され避難生活の終わりが見えない中、雪深い会津地方でを迎えるのを心配する人が多いことが一因だ。

(誤り例1)
東日本大震災直後に開催された11年(春)も心に残る大会だ。

(誤り例2)
仙台を訪れれば、秋田竿燈(かんとう)まつり、盛岡さんさ踊り、福島わらじまつりなど東北の(夏)祭りが楽しめる。

(誤り例3)
アプリには今年(秋)にビデオ通話機能を追加する。
(誤り例4)
小2から中2までドイツのデュッセルドルフにいて、(冬)の3カ月間、家に閉じこもりっきり。

4.5に単語組「春」「夏」「秋」「冬」の機械学習の分類結果を示す. 表4.6に単語組「春」「夏」「秋」「冬」の正規化α値に基づいた機械学習が参考にした素性を示す.




Table 4.5: 機械学習の分類結果(「春」「夏」「秋」「冬」)
  データ数 再現率 適合率
1000 0.53 0.52
1000 0.44 0.47
1000 0.48 0.48
1000 0.59 0.56
総数 4000 0.51 0.51


Table 4.6: 機械学習が参考にした素性(正規化 1#1値:「春」「夏」「秋」「冬」)


26#26


「春」からは想定されがちな「花」や「桜」のような植物に関する単語だけでなく,「開業」や「卒業」,「就職」のような「物事の区切り」や「心の入れ替わり」がなされるような単語も多く見受けられた.また,春は選抜高校野球選手権大会(センバツ)が行われることから,対比関係になりやすい「秋」とほぼ同頻度で「夏」や「センバツ」という単語も見受けられた.

「夏」からは甲子園や大会,参院のような夏にある「大きなイベント」が頻出した一方で,東日本大震災後の新聞からは「福島」や「電力」,「節電」という単語も多く見受けられた.また,「最高の夏」や「最後の夏」という言い回しもよくされることがわかった.

「秋」からは「紅葉」や「収穫」など実りに関することが多く出現したのに対し,「問題」や「疑惑」という単語が多く出現する季節でもあった.この「問題」や「疑惑」が出現した文章を見ると,

のような文章から,疑惑や問題が浮上する季節だけでなく,これらの課題を解決させる季節であるということも知見として得ることができた.

また「消費」という単語については,秋に食べ物や物の消費がよくされるという旨の文章も見受けられたが,一番多かったのは「消費税増税」関連の記事であった.

「冬」からは「雪」や「スキー」のような雪に関することや「ソ連」や「北海道」など多く雪が降る地域が頻出したほか,「家族」や「旅行」のような「身内とだんらんを楽しむ」季節でもあることもわかった.