機械学習を用いた類義語の使い分けに関する知識獲得

赤江[2]は, 教師あり機械学習を用いるとともに統計的検定を用いて, 類義語の使い分けを行い, 類義語の使い分けに関わる知見を得ている.

この研究では, いくつかの類義語について実際に使い分けに役立ったと思われる情報を明らかにした. 特に, 類義語の使い分けに関する文献に載ってないような新たな知見が多く得られている. 例えば, 「作成」は「表」「リスト」などを作る時に使われ, 「作製」は「細胞」「遺伝子」などを作る時に使われるなどの素性を得られた. また, 品詞間における類義語の使い分けに関する特徴も得られた. この2つの成果は, 文章を生成する際の類義語の選択, 適切な表現の使い分けの提案に利用できる.