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キーワードの抽出の関連研究

松村[9]らは,著者の想定する読者が文書を読むときの記憶の活性状態に着目して,文書を読んだ後に読者に強い印象を残す語をキーワードとして取り出すことを提案した.人が文書を読んでその内容を理解できるのは,文書中の語が何らかの形で脳に記憶され,脳がその記憶を解釈するからであり,記憶には,ある語が想起(活性化)されるとその語に関連する語も想起(活性化)されるというプライミング効果がある.そこで,プライミング効果によって読者の記憶に強く残る語,すなわち強く活性化される語を著者の主張を表すキーワードとして取り出した.

大沢[9]らは,文書の主張の内容を表すキーワードの抽出を行った.そのようなキーワードはユーザの検索語に近い主張をもつ文書を検索するのに役立ち,ユーザは,自分と同じ考えの著者や,内容は見聞しているが出典が不明な文書を探すことができる.



2017-04-20