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リンクへの文字列の付与

単語ネットワークのノード間の関係性を分かりやすくするため,リンクに単語同士の関係性を示す文字列の付与を行う.

入力を新聞データと,3.1.6節の図3.4の「宇宙」「探査」のような単語対データとし,出力をリンクに付与する文字列とする. 付与する文字列の選定の手法を以下に示す. 図3.5は,単語ネットワークのリンクへの文字列付与の例である.

1.
新聞データから,2単語の間の文字列(文字列Aと呼ぶ)を抽出する.
2.
2単語と文字列Aの連接したものを含み,句点で区切られた文字列(文字列Bと呼ぶ)を抽出する.文字列Aと文字列Bの抽出例を表3.1に示す.



表 3.1: 文字列Aと文字列Bの抽出例
単語対 文字列A 文字列B 元の文字列
「ギリシャ」「国債」 中国は財政再建に取り組むギリシャの国債を購入し 中国は財政再建に取り組むギリシャの国債を購入し、ユーロ防衛に協力する姿勢を示すなど欧州への影響力を拡大している。
「トヨタ」「水素」 自動車は トヨタ自動車は水素で動く燃料電池車を2014年度に国内で販売と発表 トヨタ自動車は水素で動く燃料電池車を2014年度に国内で販売と発表。市販は世界初となる見通し

3.
文字列Bの中で,最も優先度が高い文字列(出現頻度が高いものや,文字長が短いものを優先度が高い文字列とする.これを文字列Cと呼ぶ)を取得する.これを各文字列Aに対して行う.
4.
3において取得した文字列Cのうち,優先度が最も高い文字列を選定する.
5.
選定した文字列をリンクに付与する.

優先度の算出には以下の式を用いる.3.2式は,文字列の出現頻度を文字列の長さで割り,優先度を求める式である.

10#10 (3.2)

図 3.5: 単語ネットワークのリンクへの文字列付与の例
11#11



s112054 2017-03-03