樫本ら[3]の研究では, 論文のサーベイを効率良く行うことを目的として, 論文から表, 図, 脚注, 参考文献の4つの論文構成要素をルール及び機械学習(SVM)を用いて抽出を行っている.
難波ら[4]の研究では, 論文の閲覧支援を目的として, 研究分野の動向を概観するのに必要不可欠である研究動向情報を論文から自動的に抽出し, 可視化する研究を行っている. 特定の分野の論文を収集し, それらの論文から可視化に必要な情報を抽出している. 抽出した情報を表にし, 可視化を行う.
村田ら[2]の研究と樫本ら[3]の研究と難波ら[4]の研究は, 論文データの可視化を行うことで, 論文のサーベイに役立てることを目的としている. それらに比べて本研究では, 論文データの可視化を目的にしているのではなく, 論文内に記載必要項目の欠落している文章が存在しているかを確認し, 論文作成の際の文章作成支援を行うことが目的である.