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目次
論文の記載必要項目「目的」「問題点」について分析し, 5段階のレベル設定を行った. その結果, それぞれ項目ごとに多く見られる傾向(パターン)があることが分かった. 2値分類と比べると, より定義が詳細になり曖昧性は解消されたと考えられる. しかし, 論文の中には問題点(背景)が存在しないものもあり, そういった論文を問題点が書かれていないからといってレベル1にするのか例外としてまた違う分類にするのかといった更に細かい定義がまだできていないので完全に曖昧性が解消されたと言い切れないと考える. 今後はさらに分析や定義の検討・設定を行い, 判定レベルの自動推定などによる文章作成支援なども試みたい.
また, 記載必要項目「比較」「例」についても分析を行ったが, 比較がされているか否か, 例が書かれているか否かという判別になるため, 5段階のレベルだとレベル5とレベル1の論文の2値になってしまうため, 5段階ではなく2値で評価しても変わらないと考える. そのため, 記載必要項目「比較」「例」は人手では予測が困難であり, 人手による修正が困難であると考える.
2017-02-24