重要情報の実験では,固有表現抽出に基づく手法では0.6から0.8の正解率で重要情報の抽出ができた.上位下位知識に基づく手法では,「地名」を除く項目で約8割の正解率であった.この数値はそれなりに実用可能な数値であると思われるが,他の手法を用いればよりよい数値が得られる可能性がある.そこで今後の課題として,重要情報の抽出に先行研究の手法などを利用する方法をあげる.
本研究ではWikipediaの城ページのみを用いて重要情報の抽出を行ったが,今後は城以外のページにも本研究の手法が有効かどうかの研究も行うとよいと思われる.
上位下位知識に基づく手法では「地名」の項目の正解率が0.23となり,低い精度であった.「地名」を抽出する場合他の上位語を用いると,上手く抽出できる可能性があるので重要項目の決定を再度検討したい.