ここで,存在物や存在場所の抽出は固有表現抽出[2]の一種と考えられる. 存在情報の抽出と固有表現抽出の差は, 一般名詞による存在物や場所の表現を抽出しなければならないこと,および, 存在物と存在場所の対応を検出しなければならないことである.
そこで本研究では,SVM[3]を用いて,文章から存在物と場所の抽出, および,それらの対応を検出することを目的とする.
第2章では,関連研究について述べる. 第3章では,コーパスの作成について述べる. 第4章では,存在物の抽出と場所の抽出について述べる. 第5章では,存在物と場所の対応検出について述べる. 第6章では,コーパスを変更して対応検出を行う追加実験について述べる. 第7章では,オープンテストついて述べる. 第8章では,考察を行う. 第9章では,まとめを行う.