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パターン対を用いた存在物と場所の抽出

北尾らはパターン辞書を用いて,2文から存在性情報を得た[1]. 例えば「名古屋駅に行きました。ドクターイエローを見ました。」という入力文がある. パターン辞書にはFP(first pattern)に「$N1$に行く」, SP(second pattern)に「$N1$を見る」というパターンがあったとする. 1文目はSPに,2文目はSPと適合する. よって場所「名古屋駅」,存在物「ドクターイエロー」を抽出し, 機械的に「名古屋駅にドクターイエローが存在する」ことを検出できるようにした.

北尾らの研究では1文に対し必ず1ヶ所動詞がないとパターンを用いることができない. 例えば「名古屋駅に行きました。ドクターイエローです。」という入力文がある. 先行研究のパターン適合の方法では, 1文目はSPに適合するが,2文目はSPと適合しない. よって,「名古屋駅にドクターイエローが存在する」ことを検出でない.



平成26年3月5日