助詞「も」の使い分けを分析しそれに関する知見を 得ることは, 以下の二つのことに役立つと思われる. 一つは, 助詞「も」に関わる知見により 助詞「も」の誤った使用の検出技術の構築につながる. もう一つは, 日本語文法の課題の一つである助詞「も」に関わる知見 を増やすことにより, 日本語文法に関わる研究の推進につながる.
本研究では「も」の使い分けを7割から8割の正解率で行うことができた. また教師あり機械学習に用いた素性を分析することにより, 「も」の文中での使用における特徴を得ることができた.