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「メダル」と「賞牌」

(正解例1)
大会では団体戦のメンバーとしてメダルを目指し、シングルスで世界ランク入りを狙う。
(正解例2)
出版文化賞の著者に賞状と賞金50万円、特別賞の著・編者には賞状、また両賞の出版社には賞状、賞牌が贈られます。
(誤り例1)
作品は小・中学生の部と一般の部に分け、最優秀賞各一点(賞状、メダル、盾、副賞)と優秀賞各四点(賞状、メダル、副賞)を選び、フェアのオープニングセレモニーで発表する。
(誤り例2)
賞金三十万円と賞状、賞牌が贈られる。


表: 機械学習の結果(再現率高の例:「メダル」と「賞牌」)
  再現率 適合率 総数
メダル 0.97 0.97 98
賞牌 0.88 0.88 26


表: 機械学習が参考にした素性(再現率高の例:「メダル」と「賞牌」)
メダル 賞牌
素性 正規化α値 素性 正規化α値
デフォルト素性 0.62 素性1:円 0.70
素性5:助詞 0.62 素性1:賞金 0.63
素性4:、 0.55 素性1:副賞 0.57

再現率高の例として,「メダル」と「賞牌」という対がある. これらの語は,EDR日本語単語辞書で概念識別子に103f04のみが与えられており, EDR概念辞書によるとこの識別子は「業績をほめたたえ記念として与えるメダル」を意味する.

6.4を見てみると,機械学習が賞牌と推定するのに利用した素性には,「素性1:円」や「素性1:賞金」など賞金に関する素性が見られる.また正解例2や誤り例2からも確認できるように,何らかの大会などの結果,賞金などが授与されたことを示す文章では「賞牌」を使用するという使い分けがあることがわかる. また,機械学習がメダルと推定するのに参考にした素性に「デフォルト素性」が確認できる.これより,特徴のない文の場合は「賞牌」よりも「メダル」が使用される傾向にあるとわかる.



平成25年2月19日