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はじめに

ブログ記事から旅行時の行動を分析する研究が,行われている.その中に,「どこに何があるか」を収集するタスクがある.なぜならば,場所とそこにある存在物がわかるだけでも観光分析にとって有益だからである.

用言パターン[1]を用いると,1つの文から場所と存在物を解析できる.しかし,ブログでは2文に分けて,場所と存在物を述べることがあるという問題がある.2文の内,1文目で解析できる情報と2文目で解析できる情報を単にまとめてしまっては,誤りを含むからである.

そこで,本研究では,各および動詞の情報を持つパターンを対で用いて,場所と存在物の解析を行う手法を提案する.

第2章では,場所と存在物の解析方法について述べる. 第3章では,パターン辞書の構築について述べる. 第4章では,パターン照合について述べる. 第5章では,システムの実装について述べる. 第6章では,ブログ文から得たテスト文を用いて,実験を行い,比較手法と比較する. 第7章では,考察を行う. 第8章では,まとめを行う.


平成25年3月21日