next up previous contents
次へ: 謝辞 上へ: thesis_full 戻る: 手法2のパターン対の再構成について   目次

おわりに

本研究では,用言パターンを対にして用いることで,連続する2つの動詞述語文から,場所と存在物の組の抽出を行うためのパターン辞書の構築を行った.

場所と存在物の組が出力されるべきか,それとも,出力されないべきかについて注目し,実験を行った結果,テスト文の文対47件に対し,パターンを用いる手法のF値が0.54となり,比較手法のF値と比べて高くなり,場所と存在物の解析精度をわずかに向上させることを確認した.パターンを対にして用いる手法では,パターン辞書の規模が小さいため,満足な結果が得られず,有効性の確認に至らなかった.今後の課題は,パターン辞書の拡充によるパターン対の網羅性向上,および,パターン辞書の見直しによる抽出性能の正確性向上である.


平成25年3月21日