しかし,存在物と存在場所の対応を検出していても,動詞の意味を理解しなければ,解析できないことがある. 例えば,「太郎が荷物を家からマンションに運ぶ」という文などは,太郎が荷物を運ぶまでと,運んだ後では,荷物が異なる所に存在するといったことが解析できなかった. このように言葉の意味を辿らなければわからないことは,解析できなった.
そこで本研究では,入力を一連の動作を表す文章とし,動作を表す用言の意味を辿ることで存在性情報を得ることを目的とする.
第2章では先行研究について述べる.第3章では提案手法について述べる.第4章では本手法の実装について述べる.第5章では考察を行う.第6章ではまとめを行う.