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目次
本研究では冗長な文を
冗長な文を修正する方法として,
パターンを用いた手法と機械学習を用いた手法を提案した.
「可能」「という」「すること」の存在が原因となって冗長と
なった文を修正する実験を行った.
修正前と修正後の両方の表現を推定する場合,機械学習が関係する手法では,6割の正解率を得た.
修正後の表現のみを推定する場合においても,機械学習が関係する手法で,7割の正解率を得た.
修正後表現だけがわかる場合でも
文書の修正作業を行う作業者にとって有用な場合があるので,
修正後表現のみの推定で7割以上の正解率を得ることができたことは有益な結果である.
以上により,「可能」「という」「すること」については,
機械学習を用いる手法が
ある程度冗長な表現の修正に役立つことがわかった.
冗長な文章での実験では,次の知見が得られた.
冗長な文章の分析により典型的な3種類の分類を示した.
また機械学習を用いる手法と,冗長度を用いる手法により冗長な文章を検出した.機械学習を用いた実験では機械学習の素性として
「冗長度」を利用した際の正解率が最も高かった.
機械学習を用いた手法の正解率(0.66)が,冗長度を用いる手法の正解率(0.65)と同程度の正解率であった.
1文における冗長な文において先行研究[6]の機械学習に冗長度を素性に追加したところ性能向上が見られた.冗長度を用いる手法が機械学習の手法より高い性能
を出す場合があることが確認できた.
平成26年3月16日