また,今回の手法では重み付けを行うことでルーツと考えられる対を抽出した. 本研究では重み付けを行わない場合(a=0,またはa=1の場合)との比較を行った. その結果,重み付けを行う方法では人名では0.64〜0.66, 分野名では0.65の正解率であり, 重み付けを行わない方法では,人名では0.45〜0.50,分野名では0.60の正解率であった. これにより,重み付けをする方法の方が正解率が高く,重み付けをする方法の有効性を確認した.
川中ら[1][2]もソーシャルブックマークを用いて 概念の変遷の抽出を行っている. 本研究では川中らの方法と比較実験を行った. その結果,人名では0.25,分野名では0.61の正解率であった. 提案手法の方が川中らの方法より有効であることを確認した.