同意した正解データの作成者が0人である出力は,1出力のみであった. この結果から,1出力を除いて, 同意した作成者が最低2人は存在することから, ほぼ全ての出力が,妥当であることが分かった.
同意した作成者が0人である1出力に対して,分析を行う. 入力文「花子が太郎を食事に誘った」の場合, 出力した情緒《恐れ》に対して,同意した正解データの作成者数は0人であった.
(同意の誤り)
入力文:花子が太郎を食事に誘った
情緒主と関連事物との関係:接近(太郎にとって花子は仲良くしたいもの)
情緒主と関連事物との関係が「接近」であるため,「対人関係・近(太郎,花子)」は真であるので, 計算機は《期待》,《恐れ》を出力する.
正解データの作成者は,計算機の出力した《期待》,《恐れ》を読み, 《期待》は5人全員が同意できると答えたが, 《恐れ》は5人全員が同意できないと答えた.
この結果から,情緒主が情緒主と接近の関係である人物に誘われる場合は, 《期待》など,ポジティブな情緒になる可能性が高いため, 情緒名《恐れ》を含む情緒属性セットを取り除く必要があると考えられる.