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一致率と同意率に関する考察

出力が複数の作成文に対しては,判断条件の有用性をより強く感じた. 例えば,5.4.1で示した「選手がスカウトに好印象を与える」のような文である.

判断条件未使用の場合,出力が複数の場合は,情緒を絞り込むことができないため,一致率,ならびに同意率は低下する.

一方,判断条件使用の場合,出力が複数の場合は,判断条件が成立しない情緒は抑制するため,情緒を絞り込むことができる. このため,一致率,ならびに同意率は上昇する.

以上から,作成文のうち,出力が複数のものの件数が増加した場合,判断条件使用の一致率,ならびに同意率は上昇すると感じた.

それに加えて,判断条件の成立率の低さが,一致率,ならびに同意率の精度の低下につながるものだと感じた. なぜなら,判断条件が不成立の場合,《なし》を出力するからである. この場合,本実験の正解情緒には,《なし》がないため,一致することはない.

以上から,判断条件の成立率の低下は,一致率,ならびに同意率の精度の低下につながると考えられる.



平成23年3月2日