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おわりに

本研究ではコメントの対象を明確にするため,本文部へのコメントであるか,あるいは,別の先行するいずれのコメント部へのコメントであるかというブロックの単位でのコメント先の解析を行う方法を提案し,システムを作成した.本手法はブログ記事の慣習,ブログ記事の内容語,共起語,文末表現に着目する手法を,決定リストで組合せた手法である.コメント先の自動解析システムは,ブログ記事を入力として,本文部および各コメント部というブロックに分割を行い,各コメント部のコメント先を自動的に解析する.評価実験では,Amebaブログからランダムに収集したブログ記事32件,ブロック数255件,コメント元件数は224件を利用して,人手により作成した正解データと解析システムによる出力を比較した.その結果,4つの手法を組合せることで,適合率$ 0.64$ ,再現率$ 0.63$$ F$$ 0.64$ と各手法を単独で用いるよりも高い性能評価を得ることができた.



平成23年4月13日