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タイトルの単語の補完の例

新聞記事の見出し(タイトル)などは,文字数制限や 読者に一目で分かるようにする配慮のため,短く書かれているものが多い.そのような制限の中では単語数が限られてしまう.例えば 図4.5の例などである.

図 4.5: タイトルの単語の補完の例
\includegraphics[width=16cm,clip]{k007.eps}

この記事のタイトルでは「東南アジア3国歴訪」とあるが,タイ以外の国名は省略されている.そこで,タイトルで唯一分かっている「タイ」の 強調表示に注目すると 本文中で「……タイ,マレーシア,インドネシア……」という文がすぐに見つかる.この記事は本文自体が短いため,強調表示の有効性が低い かもしれないが,本文が長くなるにつれて,強調表示により注目した重要単語の出現箇所の把握速度が向上するのは他の例と同様である.

4.6の記事はPKO法案に関しての市民投票について伝える記事である. タイトルでは「否決」となっているが,その詳細な内容はタイトルだけ からはわからない. そこで重要単語の「投票」,「否決」が集中する2段落目に注目すると以下の事が容易にわかる.

この投票結果からは,単に否決されただけではなく,多くの支持を得て否決されたことがわかる.

図 4.6: タイトルの単語の補完の例2
\includegraphics[width=16cm,clip]{k011.eps}



root 平成23年3月23日