しかし,「が湿る」(=ビスケット; おしぼり)のよ うに,後状態でのの価値がの具体物に依存する動詞については改良を要 することがわかった. 今回作成した語彙知識は動詞のみに注目して付与したものだった.前後状態のオブ ジェクトの価値を正確に判断するためには,オブジェクト自体が情緒主にとって どのような状態であれば好ましいか好ましくないかを判断する知識が必要である とわかった.そのためには,オブジェクトとなる名詞に対する新たな語彙知識が 必要となってくると考える.