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確認結果

本システムは下記の通り動作確認することができた. そのいくつかの確認例を示す.

テキストの3文目において『花瓶』に関わる人物の情緒を推定した.テキストの1, 2文目で登場した『太郎』と『花子』を情緒主と想定し,それぞれの『花瓶』に 対する情緒を示すことができた.また,2者間の関係によって推定された情緒も 出力されている.以上により,正しく動作していることが確認できた.

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テキストの3文目において『城』に関わる人物の情緒を推定した.テキストの1文 目で登場した『豊臣秀吉』を情緒主と想定し,『城』に 対する情緒を示すことができた.歴史上の人物の情緒であるので,「悲しんだ」 とは確認できないが,情緒主にとって自分の物が「損傷した」とすると,「悲し み」,「嫌だ」と理解するのが一般的であると言える.
--------------------------------------- テキストの2文目において『遮眼子』に関わる人物の情緒を推定した.テキストの1文 目で登場した『医者』を情緒主と想定し,『遮眼子』に 対する情緒を示すことができた.「消毒する」ことによって『医者』は 使用済みの『遮眼子』をまた使用することができるようになったと考えると,「喜び」 ,「好ましい」と想定できる.なお,『医者』の他に『一郎君』と『(次の順番 の)人』もこの文章で登場しているが,『一郎君』は『遮眼子』を返し終わって いるので,その時点で使用者ではないため,情緒主から対象外となる.また, 『人』は消毒後に使用動作が行なわれているため,情緒推定を行なっていなかっ た.しかし,3文目に「それ = 遮眼子」とあるように対象のオブジェクトを使用 している文があるので推定をするのが望ましいと考えられる.どの時点で情緒主 を想定するかを判断するのも今後の研究で考えていきたい.本研究では,オブジェ クトが変化した時点の情緒推定を行なっているので,今回の件については,想定 通りの出力結果と言える.

平成22年2月11日