参照文数の違いによる性能差

まず，参照文数の違いによりどの程度性能に差が出るのか調査する．情緒推定に用いる素性は，単語1〜5-gramのみで実験 を行った．

表: 参照文数による性能の比較

参照文数	適合率	再現率	F値			（出力数, 一致数）
文単位情緒推定	0.4219	0.3302	0.3705			(26,841, 11,325)
コマ人単位情緒推定	0.4785	0.3785	0.4227			(17,404, 8,327)
コマ人ペア単位情緒推定	0.4697	0.3686	0.4131			(17,265, 8,109)

1文単位での情緒推定よりも，コマ人単位における複数文の情緒推定のほうが高い精度が得られた．対話であるコマ人ペア 単位での情緒推定においても，コマ人単位には及ばないものの，文単位情緒推定よりも高い精度となっている．この結果より， 以降の実験において参照文数についてはコマ人単位を用いるものとする．