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対話行為タグ

対話行為とは,話者が何かしらの意図を持って発話することであり,その意図することがどのような種類なのかを判断するために用い られるのが対話行為タグである.これは「行為タイプ」,「対象タイプ」,「補助属性1」,「補助属性2」の4つの組で構成されている. 元々の設計は[4]であったが,徳久ら[3]によって改良が加えられ,極力文脈に依存しない判断でタグが付与できるよ うになった.次ページの表[*]にその構成要素の種類と説明を示す.
表: 対話行為タグの構成要素
項目   要素 説明
行為タイプ   質問 5W1Hの様に,仮説が述べられていない疑問文
    確認 Yes/Noで答えられる様に,仮説が述べられている疑問文
    伝達 事態を述べる文
    要求 聞き手の行動を定める文
    はい 「はい」等承諾,肯定を表す文
    いいえ 「いいえ」等拒否,否定を表す文
    その他 挨拶や相槌,擬音語等上記以外の文
対象タイプ   生理 身体の内部や表面での感覚
    欲求 生理や社会に起因して生じる願望
    情緒 喜び,悲しみ等の感覚
    プラン 人物の行動の1つ以上の系列
      動物の動作も擬人化してプランとして扱う
    属性 物事に対する評価や性質
    その他 上記以外のもの
  補助属性1 過去 対象は過去のものである
    非過去 対象は過去のものではない
  補助属性2 否定 対象は想像上であり,否定する
    想像 対象は想像上であり,否定はしない
    実在 対象は実在した,あるいは実在する

以下に,対話文に付与するタグの例を示す.
このお茶新しい。:[伝達,属性,非過去,実在]
弟子入りするよ。:[伝達,プラン,非過去,想像]
一緒に帰ろう。:[要求,プラン,非過去,想像]
おはよう。:[その他]
違うよ。:[いいえ]


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takumi shirayanagi 平成22年2月11日