次へ: 関連研究との比較
上へ: 考察
戻る: 判断情報知識ベースのデータ不足
目次
本知識ベースの構築に不適当である原因文が存在していることを確認した.
それは,書き手と動作主が一致しない原因文である.
例を図6.1に示す.結合価パターン「遣る」のレコードを図
6.2に示す.
図 6.1:
書き手と動作主が一致しない例
|
図 6.2:
用言「遣る」のレコード
|
図6.1と図6.2より,
曲を演奏しているのは,演奏者であり,「良かった」と思って
いる書き手とは別人である.よって「やる」のパターンに付随している情緒属
性が成立しているかどうかはこの文から不明である.
したがって,該当する判断条件対を
本知識ベースに蓄積するのは不適当であるため,図6.1の
文は,本知識ベース構築の際に,クリーニング
する必要があると考えられる.
平成23年3月9日