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原因文のクリーニングが必要

本知識ベースの構築に不適当である原因文が存在していることを確認した. それは,書き手と動作主が一致しない原因文である. 例を図6.1に示す.結合価パターン「遣る」のレコードを図 6.2に示す.

図 6.1: 書き手と動作主が一致しない例
\begin{figure}\centering
%\footnotesize
{\tt
\begin{tabular}{l}\hline
~INPUT...
...実現・離(φ,曲,nil)'', ''preid:13889'']\\ \hline
\end{tabular} }
\end{figure}

図 6.2: 用言「遣る」のレコード
\begin{figure}\centering
\fbox{
%\footnotesize
\begin{tabular}{l}
日本語パタ...
...N2$\\
\end{tabular} }
\par
~\\
\vspace{-2mm}
\end{tabular}}
\end{figure}

6.1と図6.2より, 曲を演奏しているのは,演奏者であり,「良かった」と思って いる書き手とは別人である.よって「やる」のパターンに付随している情緒属 性が成立しているかどうかはこの文から不明である.

したがって,該当する判断条件対を 本知識ベースに蓄積するのは不適当であるため,図6.1の 文は,本知識ベース構築の際に,クリーニング する必要があると考えられる.



平成23年3月9日