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過剰な推定を抑制した例

5.3の1〜6行目より, 「飲む」には情緒属性が2セット付随していることが分 かる.

まず,3〜4行目に示すセット1の情緒属性より, 判断条件「生理・近($\phi $, 酒, nil)」を得る. 次に,該当の判断条件を本知識ベースより参照すると, 8行目より$T$の割合が33%があることが分かる. $\theta $=40%に設定したので,3行目に示す 情緒名《好ましい》の出力を抑制する.11行目より, 《Pos》の出力を抑制していることが確認できる.

同様に,5〜6行目に示すセット2を用いて情緒推定を行う. 判断条件「生理・離($\phi $, 酒, nil)」は, 本知識ベースを参照すると, $T$の割合が66%があることが分かる. $\theta $=40%なので,5行目に示す 情緒名《嫌だ》の出力は抑制しない.11行目より, 《Neg》の出力を抑制していないことが確認できる.

図 5.3: 過剰な推定を抑制できなかった例($\theta $=40%のとき)
\begin{figure}\centering
%\footnotesize
\begin{center}
{\tt
\begin{tabular}{...
... N \underline{なし(P)} N\\
\hline
\end{tabular} }
\end{center}
\end{figure}

2行目の「気持ち悪い」という表現から, 《Pos》の推定を抑制する必要がある.よって,本手法が適正に過剰な推定を 抑制したことが確認できる.



平成23年3月9日