「江ノ島海岸」におけるNY:18(物理的移動)に注目して分析する.E00013には 「ロマンスカー」が,E00564には「江ノ電」が記述されている.これより, 「江ノ島海岸」においては,ご当地の乗物を旅行者が利用していることが読み取 れる.
そこで,「山陰海岸」においても,ご当地の乗物を用意することで,旅行者が 注目する移動手段を作ることができると考える.また,既にご当地の乗物がある 場合は,効果的な宣伝方法をとることで,旅行者に利用してもらえることが考え られる.
実際に,「山陰海岸」の鳥取砂丘エリアについて,観光情報誌まっぷるマガジン
鳥取大山・三朝温泉(2009年5月発行)で,ご当地の移動手段を調査した.
鳥取砂丘のページでは,鳥取砂丘の概要や土産についての紹介しかなく,ご当地
の移動手段については触れられていなかった.これらより,新しい開発案が一つ
できたと考えられる.
○上記2による分析結果
NY:23(身体動作)に注目して分析する.ブログ著者が食べたと考えられる,図 4.8における「若狭湾」の「敦賀麺」(W00472)と,図 4.9における「三陸海岸」の「三陸丼」(S05107)に注目する. ともに,料理名に土地名を付けた商品であることがわかる.S05108を見ると, 産地物なのでよかったと書かれている.以上より,観光地特有の産地物を利用し, 一目で産地物を利用したものであるとわかる商品に,旅行者は惹かれる可能性が ある.
そこで,「山陰海岸」において,産地物を利用した「山陰丼」や「山陰麺」を作 ることで,旅行者が注目する商品を作ることができると考える.
実際に,「山陰丼」でWeb検索を行ったところ,個人的に山陰の魚介類を利用し て,自宅で丼をつくっているブログ著者はいたが,鳥取県の観光地における飲食 店で「山陰丼」という名称で売りだしている店は無かった.また,鳥取市観光協 会のHP(http://www.torican.jp/)においても,「山陰丼」に関する記述は存在し なかった.これらより,開発目標地に対する一つの開発案ができたと考えられる.