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形容詞型判断情報知識ベースの構築

前章の検証の結果より, 形容詞のイメージ値によって判断条件の二者の関係を 知識ベース化した「形容詞型判断情報知識ベース」 を構築する. 本知識ベースは, 滝川らと同様の判断情報知識ベースにおいて, 格要素の形容詞以外の表現を任意とした 構造をしている. 仮説より形容詞のイメージ値で判定を付与している. 例えば,マイナスイメージの形容詞「不味い」は, 判断条件「生理・近」の場合は, 判定$ F$ が,判断条件「生理・離」の場合は, 判定$ T$ が付与されている.

また,判定の語尾に数値が付与されている判断条件は, 実際に用例から学習させた結果,対象の判定結果 が出力される確率(%)を示している. 図5.1に本知識ベースの例を示す.




表 5.1: 形容詞型判断情報知識ベース
判断条件(第一引数,第二引数) 判定  
生理・近(__ ,美味しい__) -T(96)  
生理・離(__ ,美味しい__) -F(100)  
生理・近(__ ,不味い__) -F  
生理・離(__ ,不味い__) -T  
生理・近(__ ,面白い__) -T  
生理・離(__ ,面白い__) -F  
生理・近(__ ,汚い__) -F  
生理・離(__ ,汚い__) -T  


                                 ※__は任意の値,()内の数字の単位は%.



平成21年4月2日