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仮説の立案

判断条件の二者の関係の方向性には「接近」と「解離」の2種類がある. 方向性が「接近」である場合,すなわち,情緒主にとってある事物が 良い対象である場合に判断条件が成立すると考えられる.
逆に,判断条件の二者の関係の方向性が「解離」である場合,情緒主 にとってある事物が悪い対象である場合に判断条件が成立すると 考えられる.
よって,ある事物が「形容詞+名詞」の形式で 表現される場合,名詞を修飾する形容詞が プラスイメージを持つ形容詞(以後,P形容詞という) やマイナスイメージを持つ形容詞(以後,M形容詞という) であるならば,判断条件の判定に利用できる のではないかという仮説を立てる. 以下に形容詞を用いた判断条件の判定式を示す.また,図4.1 に判断条件の判定の組合せを示す.



$\displaystyle P形容詞・接近 = T$     (4.1)
$\displaystyle M形容詞・解離 = T$     (4.2)
$\displaystyle P形容詞・解離 = F$     (4.3)
$\displaystyle M形容詞・接近 = F$     (4.4)

図 4.1: 判断条件の判定の組合せ
\begin{figure}\centering\begin{tabular}{\vert c\vert cc\vert}
\hline
&P形容詞&...
...詞\\ \hline
接近&$T$&$F$\ \\
解離&$F$&$T$\ \\
\hline
\end{tabular}\end{figure}



平成21年4月2日